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オーストリアのリンツ。街の中心は石造りの古い建物だけですが、郊外に出ると日本と同じで大型のショッピングモールやホームセンターがあります。
で、ホームセンター好きな僕にはたまらん「BAUHAUS」へ。ここはいわば日本でいえばジョイ本。またはスーパービバホーム!大型のホームセンターです。
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中に入ると・・・うぉーー!!ホームセンターだあ!(当たり前)。ほんと、ホームセンターってテンションがあがります。なんでも作れる気になる。神の領域に近づくからか、この興奮。しかも海外のホームセンターだから、微妙に工具が違う。その微妙さに大興奮!うーん、この感覚、女子にはわかるまい。
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でた!ボッシュ!リンツはすぐとなりがドイツだからね。ボッシュの本場だね。日本のホームセンターとまったく同じ展示だけど、それでも見たら興奮するね、ボッシュ。サンダーバード2号と似てるしね。
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一見なんだこれ?と思ったけど、よくみたら「暖炉」なのね。このくそ暑い夏に、もう暖炉売ってる。いや、一年中売ってるのか?とにかく日本では見かけない、アーバンな暖炉がたくさん売ってました。どことなく、日本のアーバンな仏壇を思い出します。
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もうひとつ「なんだこれ?」と思った機械。実は「巻き割り装置」。丸太をセットすると刃物が油圧で降りてきて、ぱっかーん!と切断する機械。…こわい!ギロチンじゃん!でもちょっと動かしてみたい。
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お店に行ったのがお昼時だったので、食堂にはガテンな男たちが続々集合。みんなペンキとかコンクリートの破片とか頭についてるのね。お店の名前がズバリ「BAUHAUSビストロ」。きたあ!
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そんな荒くれ男たちの胃袋に放り込む食べ物をさばくおばちゃん。この人もただものでない。見よ、このまなざし。「あんたらの肉袋にあたいが作った肉をぶち込んだろか」って感じだ。
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で、食べたのがこれ。めっちゃおいしかった!塩豚、ポテト、パンのだんご。たぶん労働者向けなんだろうね。塩っぽいけど、ざっくりうまい!海外だからおしゃれにみえるけど、これ、たぶん日本でいえば「めし」だと思う。「ランチ」とか「ごはん」じゃなくて、「めし」。日本だとサバとか煮びたしとかガラスケースから好きなもの取ってがっつりたべる食堂あるけど、あれだね。「めし」!
これが一番リンツで食べたものでおいしかったです。肉と小麦とイモだけなんだけどねー。素朴なんだけど、うまく作るなあ。
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さて、BAUHAUSで大満足の食事をしたあと、となりにグミの「HARIBO」の工場とショップがあったので覗いてみました。
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・・・・なんだこの整然と並んだ、人工甘味料、合成着色料は。BAUHAUSビストロの自然派な気分からンドロイドな気分へ。
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でかい!どうやって食べるんだ?このグミ。かじるんか?もぐもぐとかじるんか?口のなかをグミグミにするんか?
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・・・うぎゃあああ!
これ、人間が食べるものなんですか?釣りの塩化ビニールでできたワームとじゃないですか?
こういうのを見ると、ヨーロッパ人と日本人の食に対する違いを感じる。日本人から見れば明らかに「毒」に見える。こうしたキッチュな見た目が「食欲」につながっていく回路がわからない。でもたぶんそれはヨーロッパ人が日本の魚の踊り食いや口がパクパク動いてるアジの刺身を見てうげえ!食えねえ!と思うのと一緒なのだろう。
グロテスクは刺激であり、それが食欲につながるチャンネルがありさえすれば、なんでもありなのだと思う。
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とはいえ、娘をそっちのけで、ケースの中からHARIBOをすくいとるお母さんを見ると。「・・・でゅー ゆー のう 食育?」 と聞きたくなる。お母さん、そのヒップはHARIBOでできてるんですか?
となりの天使のような子供も、HARIBOによってママのようなヒップになるんでしょうか。
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これがHARRBOのトレードマーク。なんだろう、日本語でいうと「はり坊」か?むじゃきな顔をしてますが、恐ろしいものを売ってる少年です。
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