空間を使った頭の整理法


Hakoniwa


今年の6月に、フランスで明和電機の大規模な展覧会があります。明和電機の製品、ほとんど持っていきます。それに向けて現在、展示プランの作成中。

空間の設計は、いつも僕は50分の1の模型を作って、あーだこーだ考えるでしすが・・・これが時間がかかるのね。

イメージしてほしんですが、例えば部屋の模様替えをするとする。本棚を動かし、ベットを動かしたけど・・・うーん、テレビの場所がなんかしっくりこない!ってことないですか?あれの巨大バージョンです。

とにかく空間イメージがひらめけば早いんですが、それが出るまでは、ちょっと模型を移動させてはウーン、とりのぞいてはウーンの繰り返し。なんでしょうコレ、盆栽をながめて、悩んで枝切ってる”ご隠居さん”みたいです。



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まあ、幸せな悩みには違いがない。自分が作ったたくさんの製品たちを、どうやって分類し、わかりやすく効果的に展示するか?について悩むのは、「空間を使った頭の整理法」みたいなもんですからね。うまくはまったときは、因数分解が解けたときのような快感がありますね。





























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世界で唯一のお金を取る会社説明会。 事業報告ショー2011、開催!

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「明和電機ってなーんとなく知ってるけど、いったいどんな会社なの?」と思ってるアナタ。その疑問に真正面からお答えするイベントが開催されます。それが「明和電機・事業報告ショー」。

いったいこの一年間、明和電機が何を考え、悩み、ナンセンス製品を開発してきたのか?世界じゅうでの爆笑プロモーション活動とは? オタマトーンに次ぐ新しいオモチャは? アイドルプロデュースってぶっちゃけ社長、どう思ってるの?とか、とにかく明和電機の活動について懇切丁寧に説明いたします!お金を取って!

このイベント、今年で9回目を迎えるんですねー。続いてんなー。

制服を着てきた方には特典プレゼントがあります。制服ならなんでもいいです。学生服も可。そしてエンディングでは明和電機・社歌の斉唱がありますので、YOUTUBEとかで予習をしておくと、会場で置き去りになりません。

「どーも最近、頭が固いなー」とか、「真剣なバカを見て勇気をもらいたい」とか思ってる方、是非ご来場ください!

チケット購入など、詳細はこちら!

(前回のボイスメカニクスライブ、あっという間にチケット完売しましたので、今回もお早目に!)

◆日程:3月21日(月・祝)
◆時間:開場19:00 開演19:30
◆場所:品川よしもとプリンスシアター
◆入場料:各 前売り¥2500  当日¥3000

  • 2月15日(火)一般発売開始
  • ・チケットぴあ
    0570-02-9999
    Pコード:597-791
  • ・ローソンチケット
    0570-084-003 /  0570-000-407(オペレーター対応)
    Lコード:33725
  • ・CNプレイガイド
    0570-08-9999
  • ・イープラス
    http://eplus.jp
  • ・チケットよしもと
    0570-041-489(自動応答システム)
    0570-041-356(オペレーター)
    受付時間10:00〜18:00
  • ◎公演に関する情報・お問合せ
    0570-036-912 (受付時間10:00〜19:00)

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OP-1 これはかわいい!シンセサイザー!

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もはや恒例となりました、ロンドンのRCA(ロイヤルカレッジオブアート)の学生さんたちの
明和電機アトリエ見学ツアー。今年も20人ばかしのみなさんがやってきました。インターナショナルな”はとバス”だね。今年は「声の機械」を中心に製品を紹介、質疑応答でもりあがりました。

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今年は、RCA卒業生でアーティストのユーリ君も引率で久しぶりにアトリエに。会うなり「土佐さん、面白いもの持ってきましたよ!」というので、なになに~、と興味深々。ユーリ君がおもむろにカバンが取り出したものは・・・

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これだあ!スウェーデンの明和電機、「teenage engineering 社」が作ったシンセサイザー、「OP-1」。ぎゃああ、かわいいー! 写真ではわかりにくいが、ボディはアルミの削り出しの重厚さ。なのにコンソールはキュート。そして・・

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ファンクションがいちいち可笑しい。たとえば上写真は、音色にフィルターをかけるエフェクトの画面なんだが・・・なんでボクサー?ラウンドがあがって音色が変わるにつれ、ボクサーも疲れてきて肩で息をしはじめるし・・。

その他、DTMマニアにたまらないツボが満載。ラジオの音声をサンプリングしたり、MTRを思い出す録音機能だったり、はたまたサウンド系のメディアアートのようなマニピュレート画面だったり。いったい何がつまってんだ?という秘密のオモチャ箱のようなシンセなのです。

こうした徹底的にふざけたシンセを作る社員もふざけてるようで、どんだけふざけてるかは、この社長&社員のライブ演奏動画をごらんください

こちらはスウェーデンのミュージシャン、Swedish House Mafiaの演奏動画。ぶいぶいってますねー。

このOP-1、一言でいえば、計器類(コンソール)のおもしろさが秀逸なのです。男はコンソール見るだけで興奮するからねー。 

ではここで、シンセサイザーの計器類(コンソール)の歴史について習。昔のシンセサイザー(①)は、とにかく音をいじくるには計器類を触るしかなかった。それが回路がデジタル化・高性能化・小型化していくと(②)さらに細かいことが増えて、計器類が複雑になっていきました。

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で、最近ではもっともっと回路が小さく・高性能化していって、ソフト化していって、とうとうiPadのように計器類そのものもモニターの向こう側にいってしまった(③)。たしかに安くて便利にはなったけれど、あの「つまみをいじくる」という感覚が、シンセサイザーから消えてしまったんですね。

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それに対し「OP-1」は、ふたたびあの「つまみをいじくる」感覚を復活させてるんですが、これだけなら、大手メーカーが作っている世間のデジタルシンセサイザーと変わらない。OP-1はなにがおもしろいかというと、「デジタル化・高性能化によって、なんの音でも作れてしまうようなになったシンセサイザーの世界。ではいったい、そんななんでもありになってしまった世界で、あえて限定したデジタルシンセを出すなら、なにをチョイスするか?」という点が絶妙なのです。

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この”チョイス感覚の美学”が、言ってしまえば大手シンセサイザーメーカーではありえない、ふざけた機能の選択を可能とし、奇妙でキュートなシンセを作り上げている。

これって大事だとおもうんですよねー。これからの楽器業界において。ほんと、いろいろと考えさせられるシンセでした。そして、ひさしぶりに「物欲」をかきむしられる、商品でありました。

ほしいいいいいいいいい!


 

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サバのぬか漬け

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eATkanazawa で金沢に行ってきた帰り、おみやげ屋さんで「サバのぬか漬け」を発見。知ってます?サバのぬか漬け。めちゃくちゃおいしいですよ、これ。

そもそも「サバ」だけでもうまい。それをぬかに漬けて発酵させて”うまみ成分”を倍増させてるわけだから、ドラッグですよ、ドラッグ。見た瞬間に「ニャー!」って吠えたね。

で、賞味期限を見たら、「5月15日」って書いてある。今が2月だから・・・・3ヶ月も持つのか!と思ったら、もう頭の中は「ニャー!ニャー!ニャー!」って吠えまくりで、気がついたらサバのぬか漬けを3本持ってレジに並んでました。

ただでさえオタマトーンジャンボを手持ちで運んでたので荷物が多かったのですが、さらに3本のサバが追加。ナイロン袋をひっさげて羽田空港へ帰港。空港の廊下をえっちらと歩いていてふと思いました。「もし今が原始時代なら、こんなうまいサバのぬか漬けを3本も、みんなの待つ洞窟に持って帰る僕は、ヒーローだな・・・」と。

漁でうまい獲物を捕まえる。それを持って帰る。みんなに感謝される。・・・なんて分かりやすい男らしさなんだ。

食べ物というのは生きることの原点だからだな。もしこれ現代社会で実現しようとしたら、

①日本中のスーパーとかコンビニから、食べ物を無くす。
②会社の給料を「お金」ではなく、「食べ物」にする。

だな。給料日はお父さん、荷車一杯の米とか肉とかスイーツを積んで帰宅。これはもう妻も子供もよだれをたらしながら大喜びでしょう。わかりやす!

あ、逆もあるのか。お腹をすかせた男たちのもとへ、食べモノをひっさげた女性が帰宅する。・・・あれあれ?こっちの方がリアリティがあるのはなんでだ?

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3人の女の子と5体のロボットと1体の銅像の特撮ストーリー

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このブログでさんざん紹介してきた「ホームセンター式ロボット」たち。実はオタマトーンの広報活動のために設置された「明和電機 特別広報部」に採用された派遣女子社員三名、「NUT」 の後ろで踊る、バックダンサーたちだったんですね。

採用された「花乃三澤」の三名は、よしもとのアイドルグループ「YGA」からの派遣。3月31日にオタマトーンのキャンペーンソング、「おめでTONE ありがTONE(仮)」をリリースします。

ひさしぶりに作詞・作曲をしたんですが、NUTのみなさんの元気とかわいさにピッタリはまって、とてもいい曲になりました。自分の曲を歌っていただける、というのは、本当にありがたいことですねー。

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この曲のPVのイメージとして、「女の子たちがロボットを開発してるのがいいなあ・・・」というイメージがわきおこり、ならば、ここは王道で特撮監督さんに頼んでしまおう!と日本沈没の樋口監督に相談したところ、「社長、ぴったりのがいますゼ!」とご紹介いただいたのが、新進気鋭・若手特撮監督、田口清隆氏

もーね、どんだけ壮大でかつマニアックかつカワイイ映像になったかは、今の時点ではもったいなくて話せません。みなさま、期待しててください!

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PVには僕も登場します。ただし銅像として。やっとたどりつけたハナ肇の境地・・・・

 

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玄関前で謎の儀式

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帰宅して玄関のドアを開けようとしたが、カバンの中の鍵が見つからない。はて、どこだっけ?と、カバンの中をまさぐりまくるのだが、ぜんぜんわからない。

原因は「ポケットがたくさんあるカバン」を買ったせいだ。これなら小物も整理できる!と思ったんですが、裏目に出ました。すべてを吸い込む「魔窟」を増やしただけでした。

しかたないので、小物を片っ端から取り出して並べる「儀式」を開始。なんだこれは。オレは何に捧げものをしてるんだ?近所の人に見られたら祈祷師じゃん!・・・呼ぶつもり?精霊を玄関前に?

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整理整頓の極意で、「仕切りを増やす」というのがあります。たしかに机の引き出しなど、仕切りを増やした方が、モノがたくさん、わかりやすく収納できます。ただし、これはもっと正確に言うと、「全体が見れる状態で、仕切りを増やす」場合の話です。

カバンの中にポケットのような仕切りを増やしても、ブラックボックスの中なので見えず、逆にどこに何がわからない迷路を増やすようなもの。カバンというシステムは、もともと「なんでもバカスカ放り込む」にはきわめて便利なシステムですが、「欲しいものをすぐに取り出す」には、もっともきびしいシステム。行きはよいよい帰りは怖い。ああ。

わかってるんです。充分そのことをわかってるのに、なんで定期的に玄関の前で儀式をやってるんだ?・・・・では、ここで今日の格言。


世界には、Googleでも検索できない領域がある。

以上。

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ホームセンター式ロボット、完成!


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無事にホームセンター式ロボット、完成しました!材料費もそれぞれ一万円以内でできました。
いえい。

さて、ここでクイズです。このロボットたち、ホームセンターと100円ショップで買ったものだけを組み合わせてできてるのですが、何が使われてるかわかりますか?

それでは種あかし。ピンクちゃんだけお答えしますと、

頭・・・・・・・・室内用ゴミ箱
動体・・・・・・屋外ゴミ箱
スカート・・・・ゴム製せんたくカゴ
目・・・・・・・・懐中電灯&犬用のごはん皿
アンテナ・・・ふとんたたき
耳・・・・・・・・霧吹き
口・・・・・・・・たまご切り
手・・・・・・・・ふとんバサミ

全部わかった人は、かなりの100円ショップ通です。さあ、ブルーちゃんやイエローちゃんのロボットもなんの道具か探してください!

さてさて、このロボットたちですが、実はNUTプロジェクトの脇役さんなんです。メインの皆さんんの写真については・・・・公開までもうしばらくお待ちください!お楽しみに!

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ホームセンター式ロボ、塗装してみた。

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本日もホームセンター式ロボ&オタマトーンジャンボの制作。

ホームセンター式ロボ、「わんぱく型」を塗装してみた。・・・・こわ!!なんかこわ!!石油のポリタンクがベースなんですが、中央のバッテンの凹みのせいで、怒ってるみたいに見えるのね。おかしーなー、もっとカワイイイメージだったんだけどなあ。

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さて、明日の午前中には残り3体も完成だ。そして午後12時からいよいよ撮影。・・・間に合うのか?

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ホームセンター式ロボ、今日は顔を作りました。



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明和電機のアトリエ2Fでは、現在、NUTのレコーディング作業が進行中。詳細は近日中におしらせします!

そして、並行して工房スペースでは、本日も「ホームセンター式ロボット」の制作。昨日は大物の材料を組み合わせて、土台となるボディを作ったんですが、今日はいよいよ目鼻などの「顔」の制作。とにかく1万円以内で材料をそろえるのが、今回のロボットの目標。そこで便利なのが100円ショップ。1000円もあれば、いろんな形のプラスチック素材が手に入る。「こんな顔がいいかなあ・・・・」と素材を見て想像しながら、ぼんぼん買いものカゴに放り込みました。



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で、アトリエにもどって、買ってきた材料をガムテープでぺたぺた仮止め。「博士タイプ」「セクシータイプ」「力持ちタイプ」「わんぱくタイプ」など、勝手にキャラクターを想像しながら部品を組みあわせていきました。・・・・こんな感じの遊び、ほんと小さいときよくやってたなあ。



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だいたいの部品の組み合わせができたところで、いよいよ明日の塗装作業に向けて、スケッチを描いて確認。博士は「ブルー」、力持ちは「イエロー」、わんぱくは「グリーン」、セクシーは「ピンク」と、適当にやったわりには、不思議とキャラクターと色がぴったりマッチ。

さあて、どんなロボットが完成するのかな?
明日のお楽しみ!

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材料費1万円以内でロボットを作る方法

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先日放映された、NHK-BSの「TOKYO EYE」で、わたくし明和電機社長と、アメリカ人のマットさんがロボットの気ぐるみを作りました。1日で。

ご覧になれなかった方のために解説しますと、このロボット、体は大型のごみ箱、頭はフロの椅子、腰はプラケース、手はふとばさみと、ほとんどホームセンターで売ってるものでできてるんですね。材料費は一万円以下。

あったり前ですが、ホームセンターで売ってものはすべて工業製品。そして工業製品には大量生産するための形状あり、それがロボットの造形にぴったりあうんですね。組み合わせただけで、なんとなくロボットに見える。木材で同じことをやろうとすると、どえらい加工が必要です。木はオーガニックな形なので。

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で、現在、この「ホームセンター型ロボット」をアトリエで大量生産してます。これが楽しんだわ。ホームセンターに言って、「お!これは使えそうだぞ!」と思える形を買ってきて、ロボットに見えるように組み合わせる。まるで超大型の人形遊びをやってる感じ?思い出せば、同じことを小さいころやってました。積み木とかお菓子の空き箱とかで。

このロボットの活躍については・・・・今後のブログにご期待ください!

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同じくアトリエでは、並行して「オタマトーンジャンボ」の量産作業。量産といっても一点一点手作りなので、時間がかかります。今日は一日塗装作業だったので、塗料を吹いてる工員さんが、浦島太郎のように白髪になっておりました。おつかれさま!じっくり風呂に入ってくれ!

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