絵を描いてます

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学生のとき、ピート・モンドリアンの生涯の絵を、連続アニメーションにした作品を
作ったことがある。

若いころは具象的なだった彼の樹木の絵が、彼が年齢を重ねるごとに抽象化していき、
最後は、赤と青と黄色と黒の、ソリッドな絵に変化していく。

絵描きの、自己完結的な脳と目と手のループが、「樹木」を

有機的・情念的フォルム から

機械的・論理的なフォルム へと

変えていく。
そのプロセスが、なんとも面白かったのです。

現在、僕は8月のドローイング展に向けて、「WAHHA GO GO」の
絵を描いています。

「WAHHA GO GO」は、立体作品としてすでに完成しており、
その絵を描くというのは、

「本当は、WAHHA GO GO は、別の設計思想に基づく、
 進化の方向があったのではないか?」

というシミュレーションになります。

Waha_dr_a2_001

A2 SIZE

Waha_dr_a3_001

A3 SIZE

Waha_dr_a4_001

A4 SIZE

いろんな大きさで、同じイメージを描いてみたり、

Waha_dr_a3_002

Waha_dr_a4_002

アングルを変えてみたり、
部分だけを描いてみたり。

Waha_dr_a2_002

形を崩し、再構築し、
自己完結のループをぐるぐる回して
モンドリアンのように、
イメージ構造の中の「WAHHA GOGO」を
描けたらな、と思います。

絵を描くときのBGMは、これ。
イカれ野郎たちの白鳥。

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オタマトーン、練習してます


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明和電機の新製品、オタマトーン。

試作が届いたので、日々練習をしております。

いままで見たことがない楽器なので、

いったいどんな音楽のジャンルに合うんだろう・・・・

ヘビメタだったら、こんな感じ。

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これはわかりやすいな。テクノ。電卓のかわりに。

 

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案外、これもいけるのではないか?

大正琴がはやったことがある国だからな。日本は。

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まじめにクラッシック。

奏法がバイオリンに近いことはたしかなので。

オタマトーンは、鍵盤楽器みたいに正確な音程が出にくい。

でも、その分、ポルタメントやビブラートといった、

ピアノのような楽器では出せない、面白い奏法ができる。

奥が深い楽器なので、毎日練習してます。

そういえば、

中学校のときにリコーダーにはまって、

放課後、誰もいない教室で練習してました。

日が落ちた教室で、「五木の子守唄」を吹いてたら、

忘れ物をとりにきた女子が、それを聞いて

恐怖で泣き出したことがありました。

さて、最近の練習曲。

ちょっとエフェクトでショートディレイをかけてみました。

YouTube: otama 2009 7 22

それではみなさま、おやすみなさい。

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「A4サイズの脳」のCMのできるまで

Omote

8月23日(日)の明和電機のイベント、「A4サイズの脳」 の広告イメージですが、

Photo

もとはこれ。

スケッチブログなどにも登場していた、

「カフェでスケッチする社長」。

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今回はこの「カフェでスケッチする社長」のイメージの、

頭の中から、スケッチが、どばーーーー!と飛び出してるのがいいな、

と閃いた。

上図は、そのときのメモ。

Wahha_sketch_020

で、ちらしのイメージをささっと描いた。

今回は映画風にしたいので、尊敬するテリーギリアム氏のアニメーション風が

いいな、と判断。

顔の感じは、僕の暗黒面も出したいので、陰影が強い絵にしようと。

となると、照明は、レンブラント。

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光と影が強調された照明で撮影。

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バックを黒、
頭と手とペンを巨大化させ、
マグカップを移動し、
気がすむまで、描き込みと着色をしました。

Wahha_sketch_021

あらかじめ作っておいた、ちらしイメージと、
完成した絵を合体させ・・・・・

Omote

ちらしが完成。

そして今回は、CMも作ってみました。

これまたテリーギリアム氏のアニメーションを意識しながら、

フォトショでちまちま、コマ絵を描きました。

まともにアニメーションをやってみたの、生まれた始めてかも。

デジスタの審査のとき、いつも思いますが、

ほんとにアニメーターって、膨大な作業量をやってるんですね。

それだけで、まず尊敬です。

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 ビチクソ攻撃や!! <明和電機VSウルトラファクトリー>


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先週末は、京都造形芸術大学のウルトラファクトリーで、ワークショップ。

 

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ヤノベケンジ氏率いるウルトラファクトリーと、明和電機は
現在、対立状態にあり、この冬、決戦を予定している。

で、宿敵・ヤノベケンジ氏の牙城で、警戒しながらの三日間。
問題なく最終日向かえ、帰ろうとしたら・・・・・

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「ビチクソや!! 明和電機の社長のケツが、ビチクソや!!」

とヤノベケンジ氏が大笑いしながら叫ぶではないか。

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みたら、おしりがなぜか黄色。

「明和電機が、ウンチもらした!!
 明和電機が、ウンチもらした!!」

小学生なみに狂喜乱舞するヤノベケンジ氏に、
ウルトラファクトリーの面々も大笑い。

「ほんまや、明和電機が、ビチクソや!
 普段は青い人が、黄色や!!
 うけけけけけけ」

と、高らかな笑いごえが、工房に響き渡った。

いったい、いつの間に?

ぜんぜん気がつかんかった。

僕のイスに、細工がしてあったのか?
はたまた、遠くから水鉄砲のようなものでインクを発射したのか・・・・

と、思っていたら。

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おいおい。

トラヤン。

なにもっとんねん。

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黄色のコピックやないかっ!?

お前か!

音もなく忍び寄って、僕のおしりに

黄色を塗ったのは!!!

くそう。

このお返しは、かならず・・・・・・

(つづく)

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京都でイメクラ

京都でイメクラしました。

正確には、デザイナーのユーリ君スプツニ子さんが行ったワークショップにゲスト出演。
場所は京都造形芸術大学。ウルトラファクトリー。

未来のイメクラを作り、音で再現、という面白い実験でした。

・草食系男子の吸血鬼
・戦争萌の三人娘
・お父さんいじめ
・死んでく彼氏萌 シンデレ
・壮大な男根

などの奇抜なイメクラができてました。

最後は真っ暗闇の部屋で発表会。音ですからね。

多分、ユーリ君が作品をネットにアップする予定。お楽しみに。

さて。

ウルトラファクトリーといえば、宿敵ヤノベケンジ氏。

今回は油断をしていたら、とんでもない攻撃をくらいました。

その攻撃とは、

「イエローマジックオシリ攻撃」

略してYMO攻撃。

こ、こ、これはひどい。

プライドずたずたになりました。

その内容とは・・・

(つづく)

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オタマトーン、ついにお披露目!!

本日、ビックサイトのオモチャショーにて、明和電機の新製品「オタマトーン」が
正式にお披露目となりました!!

わーーい!    

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今日は朝からビックサイトへ。

決断ポトフさんの取材もうけました。

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一般発売は、9月を予定しています。
みなさま、お楽しみに!!

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で。
お台場といえば、1/1ガンダム。
でかい。

正直、感動してしまった。
ガンダムの大きさにも感動したが、
それよりも感動したのは、

スペックをべらべらしゃべってウルさい男はずの
あのオタクの男たちが、
まるでシルクロードの苦難の旅を終えて
敦煌の巨大仏像を前にして、静かにたたずむ僧侶のように、
真剣なまなざしで見つめていたことだった。
あっちも。
こっちも。

奈良の仏像もそうだけど、
巨大である、という存在は、
自分の人生を問うてくるね。

親父がつぶした明和電機の、つらい小学生時代とか、
思い出したりして。
初代ガンダムが放映されてたころの。

このガンダム、目が光って、ミストを吹いて、
最後は首をふって、宇宙(そら)を見上げる。

これがねー。
泣けるんですよー。

なんでかな。
映画「ガタカ」のラストシーンに通じる、せつなさがある。

 

ということで、オタマトーンも発表されたことだし、
ガンダムの前で、一曲演奏。

あ。
これシリーズ化しよ。

世界の国からオタマトーン。

9月にはウィーンにもいきますしね。
オペラハウスの前で、ワルツ。
いいねー。

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ロケットと教会     メディア芸術総合センター 考察

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5年前、アメリカ国務省のインターナショナルビジタープログラム(IVP)に
選ばれ、アメリカ横断の旅をしたことがあります。

そのときの自分の中のテーマとして、「アメリカの生の宗教を感じたい」
というのがありました。

いろんな教会などを巡りましたが、、一番すさまじい宗教的体験をしたのは、
なんと、スミソニアン博物館の、「アポロ計画」の展示でした。

めちゃめちゃ恐ろしかったのです。

日本でいうと、なんだろなー。
恐山とかかな?
こちらと、あちらが、つながりかけてる感じの場所でした。

一番、震え上がったのは、宇宙空間から戻るための、
ちいさな帰還船を見たときでした。
それはそれは狭い空間に、体をねじまげて入って、
一人ぼっちで、宇宙から落ちてこなければならない。
死を覚悟で。

映画「ミッション」で、ロバートデニーロの神父が、
樽に入って、巨大な滝から落ちるシーンがありますが、
なるほど、月面探索も「ミッション」なんだと。

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すごく納得したことは、

アポロ計画とは、巨大な教会を宇宙に打ち上げ、
たった一つの棺を、地球に落とすことである。

ということでした。
そこにキリスト教の宗教観を、強烈に感じたのでした。

そしてそれを感じさせたのは、アメリカ人が作り上げた、
アポロ計画のための

ロケットや、宇宙服や、計算機や、スコップや、食べ物や
ノートや、タンクや、ケーブルや、鉛筆や、コンパス

といった「オブジェ」たちでした。

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さて、日本は八百万の国なので、アポロ計画のような、厳しいミッションは
ありません。

でも、もしですよ、
スミソニアンのアポロの展示なみに、国家が
マンガやアニメやゲームやフィギュアやオモチャや、
そんな、そんな、いろんな日本人が作り出した「オブジェ」を
壮大なスケールで展示したら、

かつて僕がスミソニアンで感じたような、「日本という国の宗教」
の強烈な体験をするのではないか?という気がするのです。

それはたぶん博物館の洗練されたモニター展示ではぜったいに
感じられない、

「あ・・・なんか・・・・わかりそう・・・あ・・・・これ・・これ!これこれ!!」

という、がーんとくる体験だと思うのです。

なんだろうなあ。

モノが、集大したときに、

その雑多なるものを通り越して

見えてくる世界というか・・・

 

今日は感覚的な話だなああ。
伝わったかなあ、このお話。

クリエーションが集まると、そういうオーラが

立ち上がってくる。

そんな場所に、メディア芸術総合センターがなると、

外国人はもちろん、日本人もお参りすると

思うんです、という話でした。

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歌う機械のエロスについて

メ芸センターの現世の話が続いたので、今日はちょっと本業の芸術の話。

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現在、21_21デザインサイトの骨展で、新作「WAHHA GOGO」を
出品しています。
これは、人工声帯で笑う機械なのですが、以前から人間のように声を出す
機械の開発を続けてきました。

その実験として2002年に、「SEAMOONS」という歌う機械を作りました。
女性型の歌う機械です。

なぜ女性なのか?

には、明確に答えられないのですが、機械論的な声の分析だけではすまない、
どこか呪術的で、甘美な体感が、声の装置を作るときに、いつも自分に
まとわりついてきます。

単純なことを言えば、人間の声帯は、おそろしく女性器に似ていて、
それが空気圧で振動するとき、まるで鳥が羽ばたくような
なまめかしい動きをします。

かつて、魚に喉を奪われる漁師の夢を見たことがあり、
ユング的な夢分析になってしまうのですが、性の化身である魚が
喉から奪われるというのは、なんだか去勢のような気もします。

作品制作の中心にいつもシンボリックなイメージを置くことは
僕の定石であり、手馴れたものなのですが、
いまだに声に関しては、パイルのひとつも打てていません。

で。

そろそろ本気で向き合うか、ということで、イベントを企画しました。

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横浜のブリリアショートショートシアターで、声に関す製品の開発スケッチを
すべてたどりながら、朗読、楽器の演奏を行います。

多分、これは、怪談です。

いままでやったことがないタイプの実験的なイベントなので、
なにが見つかるかわかりませんが、
とりあえず必要要素だけを追いこんだ舞台で、
証拠のひとつでも見つかれば、と思います。

お暇な方はぜひいらしてください。

http://www.brillia-sst.jp/event/2009/07/-a4size-brainnovmichi-sketchbo.html

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「じゃぱんマン物語」  国立メディア芸術総合センター 考察

117億円は「高い」のか?「安い」のか?
自分でも理解するために、物語にしてみました。

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   題して、「じゃぱんマン物語」

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「やなせのぶみち」は、貧乏なクリエーターでした。
なぜか「じゃぱんマン」というキャラクターにとりつかれ、
誰にいわれるでもなく、せっせと「じゃぱんマン」の
マンガや、フィギュアや、主題曲を作って、暮らしておりました。

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ところがある日、この「じゃぱんマン」がネットで話題になり、
彼が作ったキャラクター商品が、ばんばん売れ始めたのです。
注文は、国内だけでなく、海外からもきました。
「やなせのぶみち」は、グッズ制作に大忙し!
うれしい悲鳴をあげました。

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預金通帳をひらくと、巨額の入金がありました

国内での売上・・・・・・1億5000万円
海外での売上・・・・・・1億1100万円

これには、「やなせのぶみち」も、面玉が飛び出るほど
驚きました。

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そこで、「やなせのぶみち」は考えました。
「さらに売上を伸ばすために、じゃぱんマンの資料とグッズを
 全部あつめた、”じゃぱんマン・センター”を作るのはどうか?
 ポケモンセンターみたいに!!」

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「やなせのぶみち」は、2億6100万円のなから、
117万円を使って、「じゃぱんマンセンター」を作りました。

めでたしめでたし。

さてさて。

この物語の「万円」の部分を、「億円」にしたのが、
今回のさわぎです。

文化庁から頂いた資料を見ると、漫画、アニメ、ゲーム、映画を
あわせた日本のコンテンツ産業の市場は、平成21年度で

国内・・・・1兆5032億円
海外・・・・1兆1139億円

合計・・・・2兆6171億円

のようです。

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日本のこの市場をさらに伸ばすために、(特に海外)
投資をする。そのひとつが、今回の「メディア芸術センター構想」
なのだといえます。

ちなみに、

JST(科学技術振興機構)が、「新技術創出研究」
つまり、新しい科学技術の開発のために
「研究費」として支出している予算が、597億円。

http://www.jst.go.jp/pr/intro/yosan.html

です。

597億円という額は、一見とてつもない額に見えますが、
この投資によってたくさんの特許が得られ、
それを産業化することで、膨大な売上がカムバックするので、
「日本商店」としては、たいした額ではないのです。

それを考えると、2兆6171億円という市場を作り出している「日本商店」が、
先行投資として、「ショールーム」のひとつも作ってないのは
どうかな?と思うのです。
だって、その市場からも、たっぷり税金が国にいってるのだから。

懸念することといえば、117億円で、みてくれだけがよくで、中身が
ガランドウのショールームができてしまうことですね。
その可能性は十分にあります。
だって、東京都現代美術館の建設費だけで415億円ですからね。
作品の購入費を除いてです。

できるだけ、建物の予算をおさえて、コンテンツ資料のアーカイブ、
研究施設、サロン、企画展示室などの「中身」の充実にかけたほうがいい。
秋葉のラジオセンターとか、建物はぼろくても、十分面白いし、
商売になってますから。

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わたしって、意外とキレイ? メディア芸術総合センター 考察

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大昔、自分の顔を見たいときは、甕(かめ)に水を張って、それをのぞいていました。

これが「水鏡」。

その後、青銅が発見されると、これをピカピカにみがいて「青銅鏡」ができた。

水鏡の時代は、なんとなーく自分の顔が見えるから、

そうそう気にしなかった顔のディテールが、

「青銅鏡」になったとったん、くっきり見えてしまった。

「わー!!こんな顔だったのか!自分!」

ということになった。

かくして、地球上に化粧品が誕生するのである。

日本人は、メディア芸術が世界で大ウケしているのを、意外と知らない。

政治家までが「マンガ喫茶」発言をしてしまうレベルである。

「文化の自己確認」ということでいえば、まだまだ

「水鏡レベル」

なのだろう。

しかし、世界を見ると、

「青銅鏡レベル」

なのである。

韓国も、中国も、フランスも、「うちのメディア芸術が世界一」という

自己確認を国民のみなさんに納得させるため、

巨額の予算を割いて、「青銅鏡」を作っている。

国が。

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さて。

機械では、「自分がどれだけ動いたか、自分に教える」

というシステムがあり、これを「フィードバック」という。

 

フィードバックシステムがあると、例えば車であれば、

ガソリンの噴出量を調整でき、とても燃費がよくなる。

 

なにが言いたいかというと

創造的社会において、

自らが作ったものを世界基準で確認できるシステムは、

機械における「フィードバック」と同様、

創造性の効率を上げるのである。

日本人は、世界的にみても、「文化レベル」は「超美人」なのである。

だから鏡を作って、自意識過剰になって、

さらなるモノ作りにはげんで欲しいと思うのである。

 

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