KUMADE!!
熊手! 重いわあ、これ。
オーストリアに出発する直前に、工員さんに、
「魁!ナンセンス経営塾に熊手!!明和のオモチャでめでたい熊手を作っといて!」
と伝言を残し出発。
帰ってきたら、工員さんたちの力作ができていました。
なにげにGM魚器シリーズのパチモク(2003年の売価50万円)
がオモチャに混じって無造作につきささっており、凍りつきましたが・・・
さて!
そんなめでたい熊手の入場からスタートした、ナンセンス経営塾。
おもしろかったわー。
東京都現代美術館学芸員の森山さんの、「わび・さび・もえ」から
美術館の経営?事情についての説明。さすが話がわかりやすく、
ほほうと、うなりました。
そして、ヤノベさんの登場。
お互いに作家として「どうやって食ってんの?」というのが興味深々なので、
じりじりと相手の内部事情に歩みよろうとするものの、
<
「うわ!今、目が笑っていない!」という瞬間に、動きを止めたり。
(客席から見えたかなあ)
それにしても、火を噴くドラゴン、ほんとよくできてました。
一ヶ月前にウルトラファクトリーにうかがったときは、
ヤノベさん、まだ頭の形、発砲スチロールから切り出してましたからね。
「土佐君!!まにあうかな!!まにあうかな!!」
言いながら。
あらためて、作家の底力を感じました。
打ち上げで、
「もうちょっと明和電機の商売の話、突っ込もうとおもたんやけど、
土佐君、うまくかわしてしもたな」
とヤノベさんに言われました。かわしたかなー。もうちょっとばらしても
よかったんだけどなー。
三部では、キューブの酒井社長と、学研大人の科学の西村編集長の、
商品を交えた、トーク。
しょっぱなは、なんとツイッターで「誰か、オタマトーンの伴奏して!」という
急募に、ご近所の方が返信。とびこみで演奏をしていただきました。ありがとう!
iPhon のアプリのギターで。学研の西村編集長のフォークギターとともに。
オモチャというのは、どんどん進化をしており、それについて酒井社長が
「僕は、オモチャというジャンルはなくて、あるのはオモチャという形容詞」
と、ぴしゃり!とおっしゃったのにしびれました。
また、西村編集長の、子供の科学離れは、親のせい!という発言に、
そやそや!と同意し、かつ
「昔、水銀を伝わる振動をメモリーとして使おうとしていた時代があった。
それほどまでに、人間は、少しでも記憶を記録したかった」
という発言に、僕の中のEDELWEISS スイッチがかちーん!と入り、
心の中で、号泣しました。なんて、ポエティック。
世の中におもしろいものがたくさん増えればいいな、と思いつつ
明和電機のいろんな活動をしてきました。
今回のイベントも、ちょっといままでとは趣向が違うけど、
そんな思いは同じです。
楽しんでいただけましたでしょうか?
*
さて、オーストリアのウィーンでは、文化庁メディア芸術祭の海外展が
開催中です。テーマは「音」。
明和電機の魚竪琴が、でっかいのぼりになってました。
欲しいぞ!これ!
残念ながら、会場のセッティングだけで、オープニングには
出席できず。
しかし、帰国寸前に会場でオタマトーンで一曲演奏しました。
あやしいな、後ろのふたり。