スマートフォンがどんどん普及し、スキャナーもカメラもOCRもクラウド環境も、みーんな安く手に入るようになった昨今。たとえば「名刺の整理」なんて、カメラとOCRとクラウドであっという間にテキスト情報化されて、ほんと、便利になりました。電子書籍も本格化してきてるし、印刷の世界は確実に変化してますね。
しかーし!そんな時代の流れにまったく対応できない「混沌の印刷世界」があります。それがレシート。なんなんでしょうね、あの大混乱のエディトリアルは。統一フォーマットというものがまったく存在しない。
レシートはご存じのように「巻いた紙」に熱転写で印刷しますので、幅は「80ミリ」と「57ミリ」の2種類がほとんど。たまに八百屋さんなんかで昔のレジスターを使ってたりすると、それより
さらに細いレシートがあったりしますが、大半はこの二種類。
幅は2種類ですが、長さと中の文字のレイアウトは、バラバラ。長さはしかたないとしても、中には広告が書いてるため、えらく長くなってるレシートもあったりして。そんなみみっちいとこに広告出してどうする!読むか!そんなミクロな世界!
で、このフォーマットのバラバラぶりで一番困るのが、帳簿をつけるとき。同じ位置に日付や価格が書いてあったら読みやすいのに、バラバラなもんだから、情報をいちいち探さなければならない。きー!
さらに困るのが、OCRが対応できないこと。名刺はある程度フォーマットが決まっているから読み取り精度がかなりすばらしいことになってるが、レシートは最悪。僕もこれまでいろんなレシート読み取りソフトを買いましたが、使えるものはなかった。デジタル技術も全滅。しかし、それはレシート読み取りソフトのせいじゃない。例えばお店の名前をグラフィカルなロゴだけで記入してるレシートなんて、そもそもOCRが読み取れるわけがない。
数ある無法地帯なレシートの代表として、冒頭の「マクドナルド」のレシートを見てみると・・
1 何をかったか、すぐにわからない
2 どこで買ったか、すにわからない
3 いつ買ったか、すぐにわからない
4 「レジが自動計算しお得なセットで提供するためご注文時と違うセット名となる場合があります ご来店ありがとうございました。」と言われても困る(PL法対策か?)。
・・・とにかく人にやさしくない。
以上をふまえ、マクドナルドのレシートを読みやすく組み換えてみました。・・・なんのことはない、昔からある手書きの領収書に近いではないか!
はやく「レシート統一化運動」でもおきて、混沌のレシート世界に秩序をもたらして欲しいものです。
追記:タクシー領収書は、さすがたくさんの事業主が集まってたり、落し物対策なんかもあって、かなり読みやすく、フォーマット化されています。