バカロボ IN ブダペスト 結果発表!!

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すっかりご報告がおそくなってしまいましたが、先週の日曜日にハンガリーはブダペストで行われた「バカロボ ヨーロッパ大会 IN ブダペスト」の結果発表です!

日本に送られてきた参加者のスケッチを見て、「え?だいじょうぶなの?」と心配してましたが、なんのなんの、イベントもロボットもしっかりしてました!それでは詳細について、現地で録画された映像をもとにご紹介します!

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もともと明和電機プロデュースで日本で開催されていたバカロボ。白衣のコスプレで審査員をやっていたんですが、そっくりブダペストにもこの「様式」は受け継がれ、審査員全員、白衣でコスプレ。わはは。

 

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司会の女性の方も、えらいキレのいいプロフェッショナルな方でした。言葉はまったくわかりませんでしたが、会場が彼女の発言でどっかんどっかん笑っていたので、たぶん日本でいうと、楠田江里子みたいな感じの方なんでしょう。予想ね。

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僕は、ジャンボオタマトーンを持って行って演奏。ブダペストだけに「ハンガリー舞曲」を演奏。ベタですが、うけてました。また、現地の人なら誰でも知っているというアニメのテーマソングも演奏。これもウケてたなー。なにやら昔の神話をテーマにしたアニメらしく、たぶん日本でいうと「まんが日本昔話」の、坊や~よいこだねんねしな~、みたいな曲なんだと思う。予想ね。

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最初のロボットは、光るハエをおいかけてくる、ごみ箱ロボット。日本のバカロボで活躍した「プッシュくん」もごみ箱だったなあ・・・。

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「フラフープをするロボットです!」というから、さぞ機構も複雑とおもいきや、ドリルの先に付けた人形がリングを回すという、かなり人をなめた一品。笑ってしまったけど。

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「市場でどっちのリンゴにしようか迷っている主婦」だそうです。ライントレースの単純なロボットなんですけどね。衣装がよい!

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フラメンコロボット。観客の拍手の量で動きが変わっていた。ぱかぱか開く扇子がユニーク。

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「中にヤギが入っていて、近づくと逃げる」ロボット。なんじゃそりゃ。ちいさすぎるやろ!ヤギには!でも今度はゾウを入れるサイズも作りたいと言ってました。

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これが僕は一番笑った。冷蔵庫を開けると、ガタガタ寒さで震えている2台のロボット。

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一匹に話かけると、その言葉を真似をし、さらに隣のロボットがそれの真似をする。声の高さはランダムに変わってました。

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これはまじめだったな。会場の騒がしさに反応して動く、植物型ロボット。

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これも笑ったなー。「三つあるケーキの、どれにしようか迷ってる、女心を表したロボット」だそうです。いい動きだったなー。

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尺取り虫型ロボット。ぜんぜんリンゴにたどりつけない。

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「ロボットと私はできてます。ロボットは私に恋してます。そんなロボットってバカロボだと思う」という感じのコンセプトで、市販のロボットを持ってきたので、おもわず「0点」をつけてしまいました。手を動かして、モノを作ろうよ!そんな代理店仕事みたいな発想じゃなくて!

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ハンガリーには「壁に向かって豆を吐く」ということわざが、「まったく無意味なことをする」ということなのだそうです。で、豆を吐くロボット。それだけだけど笑った。

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そしてこれが今回の優勝ロボット。猫のぬいぐるみを探し出し、またがり、舌でべろべろ舐めるロボット。ほんとはよだれもたらしたくて、その機構も装着していたが、会場の都合でたらせなかったそうです。

 

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優勝賞金は2000ユーロ。うれしそうですねー。

今回ハンガリーのバカロボを見て「日本とハンガリーのバカロボの違いはなんだ?」ということに注目しました。ひとつわかったことは、

日本・・・・・・・・・母性型

ハンガリー・・・・父性型

ということです。日本のバカロボを見ると、開発者は、とにかくロボットを説明しようとし、近くにいようとします。その姿はまるで「参観日で子供のことが心配でしかたのないお母さん」という感じ。つまりロボットに過保護。母性型。よく言えばそれが親しみやすい日本のロボットを作る言動力になっているのでしょう。

ところがハンガリーの開発者は、スイッチを入れたら、あとは客観的にほったらかし、という感じでした。クールなんですね。その距離感は父性的でした。

共通点して感じたのは、「どこの国にもバカはいる」ということでした。バカロボのコンテストはもちろんロボットのコンテストですが、いつも思うのは、そんなロボットを考える人間って、ほんとバカだなあ・・・ということです。そんな人間が日本にもハンガリーにもいる。おそらく世界中にいるのでしょう。

今回のブダペストのバカロボで、僕は自分が作り出したイベントが国境を超えるという、「文化の輸出」を体験しました。まったく同じ形式のイベントが、日本と東欧でおこなわれている。それはちょうど、アメリカのクイズ番組「ミリオネア」を、みのもんた司会「ミリオネア」として見たときに感覚にも似ていました。

今回の大会を皮きりに、せかいじゅうで「バカロボ」が開催されるといいな、と思いました。オリンピックなみの規模になれば、たぶん、戦争はなくなると思いますよ。バカバカしくて。


現地スタッフの方が撮影した、フリッカーの会場写真はこちら!>>

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