バルセロナでの明和電機ライブ、盛り上がりました。ライブ開始が夜の10時からという、日本のライブハウスでは考えられない時間帯。理由は二つあって、まずこの季節、ヨーロッパは夜の9時でも昼間みたいに明るい。これだと野外ライブだと照明が効かない。そしてもうひつの理由は、スペイン人は夜遅くまで飲んで遊ぶ。たぶんそのためにシエスタ(昼寝)してるんだと思います。たぶん。
今回のライブは7月10日、11日と、なんとワールドカップのスペイン決勝の時間帯とばっちり重なりました。客さんくるのか?と心配してましたがそこは大丈夫。サッカーよりも明和電機を見たいお客様がたくさん集まって大盛り上がり。ラストの明和電機社歌で、会場全体が「スパーク一発やーりにーげー」と踊りまくってたのが、なんとも異様で、おかしな光景でした。
さらに11日のライブでは、スペイン優勝決定と、明和電機社歌の熱唱タイムがばっちり重なり、曲のサビで「ドーン!ドーン!」と花火があがるという、まるでドリーミウカムトゥルーのライブなみにお金をかけた演出がタダで行えました。
自分の強運にあらためて驚いたわ。
さて、ライブが終わり、すべての楽器をばらして梱包し、くたくたになって、ホテルに戻ると街じゅう大騒ぎ。ちょうどホテルが「リセウ」という賑やかな場所に面していたので、ブブゼラ鳴りまくり。
で、群衆の中に近付いていくと、ジプシーっぽいおばちゃんがいきなり肩を組んで、踊りだした。なんや、このおばちゃん盛りあがっとるなーと、いやいや腕をふりはらって離れると、近くにいた若いスペイン人の女性が、怒ったような顔で僕に何か言ってる。なんだなんだ?とよく聞くと、「あのオバチャンはスリや!!あんたかばんの中、大丈夫か!わたしもやられた!」と叫んでいるではないか!どうやらおばちゃんに気をとられている内に、もうひとりの男が僕のカバンを物色していたらしい。
やられた!と思ってカバンの中を探ってみたら、財布は無事だった。足元には僕の名刺入れが落ちていた。そらく財布とまちがえてスったけので地面に捨てたのだろう。・・・あぶなかった。
と思ったら、なんと一緒だった明和電機のスタッフが財布をズボンのポケットから抜き取られていた!走って追いかけたが、逃げれらたそうだ。なんちゅーとこや!!バルセロナ!!
まあ、地元のスペイン人がどんちゃん騒ぎしているところへ、いかにも無防備そうな日本人の集団がぞろぞろ歩いていたから絶好のカモだったんだろーなー。
さらにはすでに夜中の2時を回っていたために、夕食を食べようにも店が閉店。頭の中は「ビール、ビール、ごはん、ビール、ごはん」とぐるぐる。街をふらふら歩いていたら、現地のスペイン人スタッフにばったり。彼の誘導で夜中もやってるカバブ屋になんとか飛び込み、ビールとチキンブリトーを注文。
ライブでの大はしゃぎと、楽器撤収の肉体労働で、カラカラになってた喉に、このときのビールは最高に染み入りました。ぷはー!!