私社長、ついにスマートフォンを買いました。ただし、iPhone ではありません。東芝が作った「Winows Phone」です。Google携帯と迷ったんですが、パワポデータとかそのままやり取りできるし、なにより東芝だし。(親父の明和電機は、もと、東芝の下請け工場でした)。
iPhoneを避けるあたりに、僕のAppleへの屈折した思い(想い?)が現れておりますな。
さて、そのケータイで、昔の作家の作品がフリーで読める「青空文庫」を見たんですね。大好きな作家の上村松園の随筆を横書きゴシック体で、液晶で読むと、なんだか、画家がまだ生きていて、そのブログを読んでるような気分になる。言葉が、いきいきと、飛ぶ込んでくる。すごく面白いんです。
で。思ったんです。
ケータイで本なんて読むのは、ばかばかしいと思ってたけど、この体験はやばいぞ、と。「本が売れない」といわれておりますが、もしかして本が売れていた時代の方が、異常だったのかも、と。そして、アマゾンのキンドルですよ。リアル本キラーの。あれが日本語対応になったら、絶対に買ってしまうな。「テキストの新体験」というエンターテインメントを体験したくて。
これは、本にとって、やばいなあ・・・と思ったので、ツイッターでつぶやきました。「キンドルにできなくて、本にできることは?」と。それをまとめたのが、上の絵です。近い将来、キンドル的な出版が大勝利をしているとき、出版業界は、上の絵のような「本でしかできないこと」に偏ったおかしな本を、本気で考えなければならないかもです。
「本にできて、キンドルにできないこと」をツイッターでつぶやいたら、面白いアイデアをみなさんからもいただきました。面白いのをいくつかイラストにしてみた。
これは、「昼寝のとき、顔にかぶせて眠れない」のイメージ。ロボにしか見えない。
わかるなあ、この男のロマン。「本をくりぬいてピストルを隠せない」です。
これも笑った。「力じまんで引きちぎれない」。
まあ、キンドルも引きちぎろうと思えばできますが、その前に、心が引きちぎれそうになります。あんな高い商品。
そのほかにも、
「パラパラアニメができない」「袋とじができない」「読んだあと焚き火にくべれない」「床が抜けない」「行間に鼻毛を植えれない(漱石)」「書斎のインテリアにならない」「早弁の弁当隠せない」「著者サインをもらえない」「食べて覚えられない」「ブックオフに出せない」「出入りのドスよけにならない」「鍋敷にならない」「丸めてゴキブリをたたけない」「屋根を葺けない」「読み終わって、いきおいよくパタン!ができない」「筋トレできない」
などなど、秀逸なアイデアをいただきました。
・・・・しかし、こうして見ると、本の中身に関してのアイデアがひとつもない!!
本とは何か?を考えさせられました。