さるハゲロックフェスティバル。
めちゃくちゃ面白かった。
一言でいえば
「ミュージシャンのいない、ミュージック・ライブ」
でした。
ただし、この場合の「ミュージシャン」とは、
①恋愛をテーマに、3分から4分の聞いたことのある曲を作り
②それをCDというプラスチック板に何万枚も焼付け、
③テレビ・ラジオの広告タイアップによって、大衆の耳にとどけ
④巨大ホールで、ゴマ粒ぐらいの大きさにしか見えないライブをやる
人のことです。
わかりやすくいえば、「サザン・タイプ」ですね。
(注:バンドとしてのサザンは好きですよ。あくまで商業スタイルとして話!)
しかし、現在は、
①については、「昔の歌のほうが恋愛ソングはクオリティが高い」
②については、「ネットで無料でダウンロードできる」
③については、「テレビCMなんて見ない、グーグル万歳」
④については、「等身大アイドルの手がとどくライブを見たい」
ということになってる。
サザンという巨人ミュージシャンの解散は、時代の変わりめの転換コーンだった。
音楽の産業構造は、大きく変わった。
で。昨日のライブは、「サザンタイプ」の対極の「新型ミュージシャン」が
大集合してたんですね。
メジャーとかヒットとかの基準からすると、?かもしれませんが、
実験的精神や、面白さでは、ピカいちでした。
音楽をめぐる時代は多きくかわりつつある中、
こうした突然変異が、新しい時代を行きぬく可能性はありえます。
というか、いまのポップスのほうが、音楽の自由さとは
かけ離れたものになってるのかも知れませんね。