今は明和電機で、実験的な音楽をどっぷりやってますが、
そのルーツってなんだっけ?と考えて、たどりついたのが、
小学校時代。
時代はカセットテープですよ。
このカセットテープのレコーダーを2台用意すると、ピンポン録音、
つまり多重録音ができる。これに兄ちゃんとはまった。
で、「ラジオ・コント」ようなものを作った。それが「トテキシリーズ」。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆トテキシリーズとは?
小学校の三年生のとき。うちの母親が僕に、
「のんちゅん(僕のあだ名)、2階からハサミをとってきて」
と言った。
ふざけて僕が、へらへらしてたら、だんだん母親が怒り始め、
最後に
「とてき!(赤穂弁でとってきなさい!)」
と高い声で叫んだ。
この「トテキ!」という奇声がとても面白く、
「このトテキ!という声がかならずオチになる、ラジオドラマを作ろう!」
と、当時小学校6年生の兄(ちなみに、まーくん)に相談。
「それなら、ピンポン録音やで」
と音関係のエンジニアリングに詳しい兄が答えた。すぐさま録音開始。
内容はくだらないコントのオチに、かならず僕が「トテキ!」と叫ぶという
ものだったが、10回目には「10回記念特別コーナー」ということで、
2001年宇宙の旅の「ツァラトゥストラはかく語りき」を流し、
お米を紙袋に流し込む音で拍手を作り、あたかもホールで収録している
かのような演出をした。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
とにかく、「音で遊ぶ」というのが楽しかったのである。
この感覚は明和電機やっている、今でもかわらないなあ。
で!
今週末の日曜日は、そんな大人になっても音で遊んでる僕の姿を、
子供に見せつけます。
場所は、マンションの開発で子供の人口が急上昇の「豊州」。
芝浦工業大学です。
「こんな大人がいてもいいんだ・・・」という気分にさせますよ。
子供をね。
いつだったかなあ、塾まみれになってるNHKの子役に、
「社長はいいなあ・・・、楽しそうだなあ・・・・」
とため息交じりに言われたことがある。
アホか!!こどもだったら 、遊べよ!!