スマホの電池がなくなり、途方にくれることがよくある。すごくある。いろいろ対策しているにもかかわらず、である。
まずやった対策は、バッテリーの容量を増やすこと。初代ギャラクシーノートという、iPhoneユーザーが見るとかならず「でか」と言われるスマホを使っているのだが、その内臓バッテリーを2倍にする「巨大電池」をアマゾンで見つけたので組み込んだ。
おかげでスマホの厚みも2倍。なんだかプラモデルの戦車を耳に当ててるぐらいのサイズになった。iPhoneユーザーには「でかでか」と言われるが、これだとまる1日スマホを使っても電池が無くならない。
もうひとつの対策は充電用のUSBケーブルを家のあちこちに仕込んだ。100円ショップに巻き取り式のUSBケーブルが売られてたので、10個ほど買い込み、寝室、台所、勉強机、ノートPCと、あらゆる場所に充電スポットを作った。
これだけやってるのに、電池が無くなるのである。なぜか?
原因はふたつある。ひとつは「充電ケーブルに差すのを忘れる」もうひとつは「電池がなくなりそうでも、大丈夫だいじょうぶとタカをくくる」。
これは致命的だ。砂漠にオアシスがあっても、そこに行こうとしないのだから。
これはたぶんスマホへの「いじめ」だと思う。エンジニアはしばしば機械をいじめる。耐久性を知りたいからだ。壊れたらなおす。そしてそこが強くなる。これだ。
なので、子ライオンを谷に突き落とす父性のように、無意識に僕はスマホをいじめてる。まだいけるやろ、と。
このマシンに対する、まだいけるやろ、で、僕は何度これまで車がガス欠になり、JAFのお世話になったことか。
根っこがこれだとしかたがない。スマホの充電マークがフルになってると、なに余裕かましとんねん、と目を細めてしまうこの性分をどうにかしないと、いつまでたっても、電池切れで困り続けるだろう。
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