「平成マシンの会」では世界初登場したシャレ・デ・オゴール男爵。このロボットはいったいなんであるかを、ご説明します。
一言でいえば、「遠隔地からお酒をおごるシステムを内蔵したロボット」なのです。
例えばあるパーティー(今回の”平成マシンの会”のような)をあなたが見ていたとします。その出演者や会場の誰かに、「あ!こいつにお酒をおごってやりたい!」と思ったとしましょう。
もし会場にシャレ・デ・オゴール男爵がいたとしたら、ネットから「シャレ・デ・オゴール男爵
のページ」をひらきます。
注文ページにて 「 ①誰に」 「②なにをおごりたいか」 を選択します。そしてpaypalを使って酒代を払います。このときあなたからのメッセージも画面から書き込みます。
するとその注文情報がインターネットを経由して、シャレ・デ・オゴール男爵に届きます。男爵の頭の回転ランプが点灯し、口からはあなたのメッセージが書かれたオーダーシートがべろーんと出てきます。これがお店にとどくことで、お酒が運ばれ、「おごる」が完成!!
USTREAMの画面には「お酒をおごってくれてありがとう!」と喜ぶ相手の姿がリアルタイムでみれるわけです。
■開発の経緯
この「遠隔地からお酒をおごる」というシステムを開発したのが、TokyoGameNight!の発起人、宮尾 英水さんと、エンジニアの花山 慎一(OPENSPHERE Inc.)さん。
宮尾さんが立ち上げたTokyoGameNight!!(TGN)』。配信視聴者数で世界TOPクラスの人気を誇るこのイベントで、配信視聴者とイベント参加者に「もっと楽しんでもらうため」に作ったシステムが「奢られ君」でした。
視聴者が配信画面の中の人々に直接「お酒」と「コメント付きのレシート」を送る(奢る)事ができるというシステムでした。おごってもらった人も、お礼やコメントの反応が聞けたりします。
ネットからの愛のあるコメント、バカなリアクション等が飛び交い、イベントが異常に盛り上がりました。
「このおごられ君をもっと面白くする方法はないか・・・」
と考えた宮尾さん、そこでピーン!ときたのが明和電機の”電動楽器”だったそうです。
「昔からネット上の寄付バナーなどは有りましたが、イマイチ、面白みと盛り上がりに欠けていました。”奢られ君”をTGNで使うと何時間もシステムが止まらないくらいネットからドリンクが奢られて来て、大変盛り上がりました。これは、"何で盛り上がったのだろう?"と考えていると
明和電機さんの”デジタル信号で動くアナログ楽器”と同じだと思いうに至りました。”デジタルな事の最後”をアナログなエンターテイメントにすると途端に分かりやすく、面白くなるという点で同じだと思ったのです。」
明和電機社歌が歌える程のファンで有った宮尾さん、すぐに明和電機に相談にきました。
宮尾さんのお話を聞いた、わたくし社長。これはバカバカしくてすばらしい!と感動。
宮尾さんの言うように、最後の出力の部分をプリンターではなく、何かキャラクターにした方がいいのは?と考えました。
お酒をおごってくれるキャラクターといえば「勝新太郎」しか思いつきませんした。でもそれでは著作権の問題があります。次に思いついたのが上図。「あちらの方に・・・」とお酒をしゅっと滑らせる奴です。これはいいアイデアでしたが、グラスが割れまくることまちがいなしなので、ボツ。
うーん・・・と悩んでたときにピーン!とひらめいたのが、「シャレ・デ・オゴール」という偉そうな人が庶民に奢ってくれるイメージ。きたあああああ!と思いました。
久しぶりの名前から入る製品開発のはじまりです。(過去だと魚コードね)
いろいろキャラを考えましたが、一発でおごってくれそうなのは、頭にお酒が乗ってるキャラだろう!ということで、このイメージに決定i
こうして宮尾さんと花山さんが作った「奢られ君」をインサイドしたシャレ・デ・オゴール男爵が完成したのです!!
最近はクラウドファンディング(ネット経由での投資)がはやっていますが、このシャレ・デ・オゴール男爵も、クラウドからお酒をファンディングしてもらうシステム。しかしそこで作りあげられるのが、「ただの酔っぱらい」という点が大爆笑です。
いつか「シャレ・デ・オゴールBAR」とかができて、タダ酒飲みたい人が、ぼーっとたたずんでるのを想像すると心がなごみます。
ちなみにシャレ・デ・オゴール男爵のボディの部分はスーツケースです。そしてなんとこの中にすべてのパーツが収まります。なんてコンパクト!!
というわけでございまして、「シャレ・デ・オゴール男爵&おごられ君」を、ぜひうちのパーティーでも使ってみたい!という方は、宮尾さんにご連絡ください!!
あなたのパーティーにも男爵(バロン)を呼んで、ベロンベロンになろう!!
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