みんなの不安は、みんなで解消.

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昨晩は、明和電機事業報告書ショーを無事開催することができました。ご来場いただいたみなさま、本当にありがとうございました。災害に遭われた皆様への配慮、続く余震の危険性、計画停電などでイベントの自粛が続く中での開催でした。(一応、節電モードで、100V楽器はいっさい使用せず!のバージョンでしたが・・)

僕自身も、今回の地震で、漠然とした不安感をずっと抱えていました。しかし、ステージからみなさんの顔が見えて、わあ、来てくれてる!とうれしくなり、人が楽しんでるのを見ると、持ち前のサービス精神が燃え、明和電機社歌を熱唱するころには、すっかり不安もやすらいでいました。
そのことで強く感じたことがあります。今回のようにたくさんの人々に悲しみや不安を与えた出来事は、たくさんの人々が集まることで解消できるのでは、ということです。

むかしから「お祭り」というのがありますが、その出発点は自然への畏怖の念であり、今回のようにたくさんの人々に、どうにもならない悲しみを与えた自然の脅威だったかもしれません。それは一人の人間が抱え込むにはとてもつもなく大きな出来事です。だから、お祭りをやってみんなが集まって、祈り、踊り、飲み、その集団が持っているストレスを解消したのでしょう。

今回の災害で、ツイッターは大活躍でした。僕も毎日ツイッターからたくさんの情報や、希望の言葉を見ることができました。助けらることだらけでした。ただ、やっぱり実際に人間が集まって、言葉をかわし、笑顔を見てホッとすることの方が、力強いなあ、と思いました。

これから「お祭り」を自粛する自治体とか出てきそうですが、それは逆効果なんじゃないかな?と思います。今回のように、人間の理解をはるかに超えた災害は、やっぱり「祈る」ということでしか人間は昇華できないし、さらにそれを人間同士が集まって乗り越えていくんだと思います。

なんだか、みなさんに元気をあげるつもりのイベントで、逆にたくさん元気をもらってしまって恐縮です。この元気をお返しする一番の方法が、「心地よいまでにやりきった、バカバカしい製品開発」だと思います。被災地のみなさまの笑顔につながりますように。

そして、ご来場いただいたみなさま、ありがとうございました!

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