こちらはロンドンです。表参道のコムデ・ギャルソンで展示されていた明和電機のユニフォーム&製品を、ロンドンのドーバーストリートにあるコムデ・ギャルソンのお店に移動。その展示作業で来ています。
秋のロンドンはほとんど曇り空で、ロンドン在住のユーリ君いわく、「あの曇り空で、ロンドンに移り住んだ日本人はみんな鬱になる」だそうです。アタックが強い曇空ですが、たしかに今日も曇ってますねー。
さて、なぜ明和電機がコムデ・ギャルソンで展示することになったかといいますと、川久保玲さんが今年の春に東京都現代美術館で行われた明和電機の展示プランを見たそうなんですね。で、これは面白い、お店にこのユニフォームを展示してみたい、ということになったそうです。現代美術館の展示は、僕は民族博物館を意識しました。明和電機のユニフォームはご存じのように典型的な高度経済成長期の日本の中小企業のイメージです。世界的にもこのスタイルは変わっていて、ワイシャツにネクタイという「ホワイトカラー」の上に、なぜか作業着という「ブルーカラー」の服を着ています。こんなハイブリッドな着こなし、世界じゅうを見ても類がない。つまり、民族衣装として見ても、かなりユニークなんですね。なので、製品といっしょに博物学的展示をしたら面白いと思い、ガラスケースにマネキンということにしました。
表参道のコムデ・ギャルソンのお店には、古いガラスケースが並んでいて、実はこれ、大英博物館にもともとあったそうです。なるほど、それで博物学展示が似合うわけですねー。
川久保さんも、その辺りがピン!ときたのではないでしょうか。
展示作業は、本日の夕方から。がんばります。
よく「明和電機の制服は何着あるんですか?」と聞かれますが、明和電機にあるすべての制服を数えたら、40着ぐらいあるんではないでしょうか?バージョン違いもいろいろあって、おなじみのスタンダードモデルから、ヤンキーバージョン、アニエス・べーにオートクチュールで作ってもらったバージョン、ピンク色バージョンとかいろいろあります。
スタンダードバージョンは、ネットで売っています。岡山の「ヤマメン」という制服メーカーさんが、作ってくれいてます。特徴は、静電気防止、肩に繋ぎ目がないので作業しやすい、タグに明和電機社歌が書いてあるなど、凝っています。作業着としてすぐれてますので、日曜大工のお父さん、家庭菜園のお母さん、一着いかがですか?