カイロに到着して三日目。今日はいよいよ世界中から集まったチームが、それぞれ本国から船便で届いたロボットを開梱し、組み立ててテスト運転させる日です。開催国がエジプトなので、地理的に一番遠い国はもちろん日本。船便で、2か月かかったそうです。
スポーツ選手と一緒で、海外遠征したロボットの動きは、すぐに自国のようにいきません。フィールドの床面の素材、ブロックの大きさなど、国によってまちまちだからです。なんだか退院したての患者さんのように、どの国のロボットもふらふらで、ブロックをピラミッドに激突させていました。
今回のロボコンの競技を、一言でいうと、「ブロックを運び、三つのピラミッドをロボットが作る」というものです。ただし、
1 一つ目のピラミッドは、ロボットを人間が「マニュアル操作」して積み上げます。
2 二つ目のピラミッドは、2台までのロボットが、「自動で」積み上げます。
3 三つ目のピラミッドは、小さなピラミッドを、やっぱり「自動で」積み上げます。
というもの。
上の図のように、合計4台のロボットが働いて、ピラミッドを作ります。
自国からエジプトまでのロボットの運搬もルールがあって、「一辺が1メートル50センチぐらいの箱に納めること」。なので、会場のピットには、同じ大きさの木箱がずらり。明和電機も海外に荷物を送ることが多いので、「梱包」には興味深々。
それでは参加国の紹介も兼ねて、「各国の梱包事情」を一挙紹介!!
日本・・・リフトが持ちあげやすいよう、下に空間。さすが丁寧。
中国・・・優勝候補国。やっぱり箱にもプロフェッショナルな匂いが漂います。
香港・・・開けやすいよう特殊な金具で固定。
モンゴル・・・ん?そのへんに落ちてた木材で作った感じ。ワイルドです。
マレーシア・・・そつなく美しい梱包。
ベトナム・・・かっこいい!!このままTシャツにしたいぐらいのデザイン性。
ブルネイ・・・箱が不完全で、ロボットが壊れてました。あわわ。修理、間に合うか!?
フィジー・・・廃木材を組み合わせて構成かな?
パキスタン・・・何やら文字が書いてあります。勝利への祈り?
ネパール・・・ロボットの部品がもっとも手に入らない国だそうですが、箱はばっちり。
タイ・・・右上の手形が気になる!仏の手?
スリランカ・・・ベニヤと角材で頑丈にできてます。
サウジアラビア・・・ふたがない!モノを載せれないから、運送屋泣かせですね。
エジプト・・・エジプトチームは2チーム。地元で移動距離が少ないのか、汚れてません。
インドネシア・・・おお!明和電機と同じブルー。仲間たちの寄せ書きが熱い!
インド・・・ひっくり返された痛い過去があるんでしょうねー。
梱包とロボットの強さは関係あるのか?
いよいよ明日は決戦です!!