渋谷西武8Fで、6日間、絵を描かせていただいた。
それはそれは、幸せな時間をすごさせていただいた。
白い空間で、12ミリのアクリルでカバーされた机で、ただただ、絵に集中できた。
それは、監獄だったかもしれない。
でも、自分と向き合える、ステキな、白い監獄だった。
世界は雑多なものでできている。
そして、雑多なものは、人々が純粋になることを嫌う。
それが日常だ。
そして日常があるから、人間は、ミミズの700倍もの人生の時間を生きていける。
でも、作品を作る瞬間は、雑多であってはならない。
それは徹底的に排除しなければならない。
西武8Fでは、その、純粋な時間をいただけた。
ありがとうございました。
みなさんもご存じのように、今、デパート業界は大変な状況だ。
高度経済成長のときに、ぶいぶいいわせた、文化の中心は、今は雑多なものに押されまくっている。でも、渋谷西武の8Fで一週間ばかし絵を描きながら観察して、思った。
「デパートの画廊って、面白いぞ」と。
だいたい、渋谷のど真ん中に、画廊があるんだよ。
可能性をメチャクチャ含んだ空間じゃない?
こんな立地のよいリッチな空間はないよ。(いってもた)
そして、それが商業施設の上にある!というとこが、またイカス。
明和電機が渋谷西武で個展をやるのは、2回目です。
全開は面白楽器をあつめた「ツクバ展」。たくさん、ご来場いただきましたよ、1995年。
あれから15年。もう一度、同じ建物で、明和電機が展覧会します。明和電機のおもしさ、高級デパートのおもしろさ、そして、その二つがぶつかる空間のおもしろさをみなさまに感じていただけたら、幸いです。
「明和電機 ボイス計画宣言展」。来週の木曜日から。
お待ちしております!