アトリエで制作するとき、FMを垂れ流しで聞いているんですが、最近気になるのが、歌謡曲のバックに流れるバイオリンがうるさい!ということ。
曲の中で使われる、バイオリンのような弦楽団を「ストリングス」といいますが、このストリングスのアレンジが、うっとおしい。
イメージで描くとこんな感じかな?
メインの歌の旋律がよくわからないほど、バイオリンが鳴ってる歌がある。
こういう曲を聴くと、頭の中で寸劇を空想してしまう。(以下、その空想)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
A 「曲、できたよ。今度のは超感動ものだよ。ほんといい曲が書けた。聞いてよ。」
そう言って、イケメンロックで売れてるミュージシャン「A」は、ギターと歌だけで
吹き込んだデモテープをプロデューサーに渡した。
B 「Aちゃ~ん、また10万枚、うれちゃうんじゃないの~」
サロンで真っ黒なプロデューサー「B」は、「A」から受け取ったiPhone
のデモテープを聞くため、ヘッドフォンを耳にかけ、スタートボタンを押した。
B 「(・・・・・げ!まったく魅力のない、ボーカルのメロディ!!)」
A 「どう、どう、いけてるでしょ。つらくても、がんばって明日に向かおう!
っていうオレの今の、いや、みんなの気持ちを込めてみたんだ。」
B 「・・・・うーん。い、い、いいね!これ、いけるよ!」
A 「だろ?Bちゃん。こんどもバシバシ、タイアップとってきてよ!」
B 「う、うん。 (・・・・このままじゃだめだな。アレンジャーのCに頼んで、
今回も ばりばり 盛り上げの バイオリン 入れて
もらわなきゃ・・・・)」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
この寸劇を想像しちゃうんだよねー。
昔とちがって、バイオリンの音、シンセでもサンプラでも、安くてかなりいい音が出せるようになったからね。ビートルズが「Eleanor Rigby」を録音してた時代とは大違いだ。
僕とかもヘッドホンで爆音でシンセでバイオリンのストリングス聞くと、「迷子の子猫ちゃん」だって、もう、久石譲かと思うもの。
だけど、それは、音質がすごいのであって、メロディがすごいわけじゃない。
(迷子の子猫ちゃんは、いい曲だけど)
おぼえられないような魅力のないボーカルラインを、おぎなうためのバイオリン軍。
なぜにそこまで、もりあげなきゃいけないのか!!と聞いていて腹立ちます。