ハンズでオタマトーンを弾いてきた

東急ハンズ渋谷店で、オタマトーンを弾いてきました。

昼間、NHKで「デジスタ」の収録があり、ハンズが近いので、

帰り道にオタマトーンの売り場を見てようと。

前回うかがったときは売り切れで店内にひとつもなかったんですが、

今日は、エレベーター前のカーゴにたくさん!!

遠巻きにお客さんの動向をチェック。

なんだ、この気持ちは。

あこがれの先輩を校舎の陰から眺める中学女子の気分か?

一通り文具など、買い物をしてスケッチでも描くか、と
ハンズの向いのドトールに入る。

しかし、どうしても、売り場が気になる。

あんだけ大量の自社製品を見ると、持ち前のプレゼン本能が騒ぎ、

 

「こちらの製品は、オタマトーンです。

 それでは製品説明に
 うつらさせていただきます」

と、一発かましてきた方がいいのでは?と悩む。

でも問題は、私服なんです。いいのか。青くなくて。
この辺からですわ。

ツイッターで、そんな煩悶をつぶやきはじめたのは。

そしたら、くるわくるわ。返信。
みんな

「いっとけ」

ですわ。アーティストの八谷くんからも、初リターンですわ。「いっとけ」と。

こうなると、あれですね。ほんとカラオケでいうところの、

「いやあ・・・僕はそんなに歌いたいわけじゃないんですけどね・・・

 庶務の山本くんとか、橋本くんが、社長の歌、ききたい、ききたい
 ゆうもんですから」

ですわ。

で。ぱすん!とコーヒーを飲み終えて、ハンズへ。

売り場にいくと、まったくお客さんがいない。さっきまでいたのに。

びびりました。
まったく人がいないところで、コンサートをする衝撃は、

映画「アンヴィル」を見た人ならわかると思うんですが、
いわば、修行です。

自ら燃え盛る火のなかに身をなげる、修行僧の気分です。

でも、やっぱり根がMなんでしょうね。

そんな自分がおかれた状況がたまりませんわ。
で、店員の方に声をかけましたよ。

「こんにちはー。このオタマトーンを作った、明和電機でーす」

明るくね。どうかとおもうけどね。この切り出し方。

でも、ツイッターを見た人から、なんとハンズの店員の方に連絡が
あったらしく、

「探してました!めがねをかけてないと、わかりませんでした!」

と。そうか、青い人をさがしてたんですね。今日の僕は黒かった。

統括マネージャーの方と、主任の方がお待ちしてくれていました。

本当にありがたいことです。作った製品を売っていただくことは。

ひとしきり、売れ行きの話などをしました。

お話をしながら、一方で
「一曲やりたい、一曲やりたい」
と、

マイクをすでに握って、頭にネクタイを巻いてしまった
脳みその中の社長が言うんですわ。

もじもじしながら、店頭のオタマトーンをいじってたら、
統括マネージャーさんが、

「一曲演奏してもらえませんか?動画撮ってもいいですか?」

ですわ。
さすが人の上に立つ方はちがうねー。

こちらの気持ちを、ズドンと読んでいただいて。

もー、こーなったら、あれですわ。

「いやあ、僕はそれほどでもなかったんですけどね、

 統括マネージャーさんが、歌え、歌え、言うもんですから」

ですわ。完全なるいいわけ成立ですわ。

で、冒頭のYOUTUBE動画の「きよしこの夜」を演奏したわけです。

表情がね。
おさえきれないうれしさがにじみ出してしもとる。

ほんと、ハンズのみなさま、
暖かく迎えていただいて、ありがとうございました。

 


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