学生のとき、ピート・モンドリアンの生涯の絵を、連続アニメーションにした作品を
作ったことがある。
若いころは具象的なだった彼の樹木の絵が、彼が年齢を重ねるごとに抽象化していき、
最後は、赤と青と黄色と黒の、ソリッドな絵に変化していく。
絵描きの、自己完結的な脳と目と手のループが、「樹木」を
有機的・情念的フォルム から
機械的・論理的なフォルム へと
変えていく。
そのプロセスが、なんとも面白かったのです。
現在、僕は8月のドローイング展に向けて、「WAHHA GO GO」の
絵を描いています。
「WAHHA GO GO」は、立体作品としてすでに完成しており、
その絵を描くというのは、
「本当は、WAHHA GO GO は、別の設計思想に基づく、
進化の方向があったのではないか?」
というシミュレーションになります。
A2 SIZE
A3 SIZE
A4 SIZE
いろんな大きさで、同じイメージを描いてみたり、
アングルを変えてみたり、
部分だけを描いてみたり。
形を崩し、再構築し、
自己完結のループをぐるぐる回して
モンドリアンのように、
イメージ構造の中の「WAHHA GOGO」を
描けたらな、と思います。
絵を描くときのBGMは、これ。
イカれ野郎たちの白鳥。