メディアアーティストってなんだっけ?ということを考えていて、
「ゴボ天モデル」
というのが浮かんだ。
まず、中心にあるのが「科学技術」。
ここから、写真やテレビやコンピューターといった、
新しい「メディア技術」が生まれます。
これがゴボ天でいう、「ごぼう」。
そしてそこから「メディアコンテンツ」が生まれ、大衆の中で
「ポップカルチャー」が生まれます。
マンガやアニメやゲームは、ここになります。
これがゴボ天でいう、「すり身」。
で。
メディアアーティストは、
「ごぼう」 を モチーフにする人
「ごぼう+すり身」 を モチーフにする人
に分かれる。
工学系メディアアーティストは、「ごぼう」系が多い。
アート系、デザイン系メディアアーティストは、「ごぼう+すり身」系が多い。
「村上隆氏はメディアアーティストですか?」
という問いを、このモデルで考えると、
欧米現代美術の文脈で、アニメをモチーフにし、絵を描いた
画人としての彼は、「すり身」だけをモチーフにしているので、
メディアアーティストではない。
しかし、オモチャのような量産、CG、アニメーションに
チャレンジしている村上隆氏は、「ごぼう」もモチーフにしているので、
メディアアーティストといえる。
となる。
さて、
「ごぼう系」メディアアーティストを考えるとき、
欧米・・・ごぼうに対して、対立意識 (もしくは征服心)
日本・・・ごぼうに対して、同化意識 (もしくは遊び心)
があるように思う。
もし、僕が国立メディア芸術総合センターの展示スペースを設計するなら、
「同化意識」たっぷりの「ゴボ天モデル」にするだろう。
ごぼう = 技 WAZA
すり身 = 遊び心 ASOBI
というゴボ天です。